大殺界の捉え方

最近大殺界とい言う言葉を聞く機会が少なくくなってきましたが、

それでもまだ「私は今大殺界なので、悪い時期ですよね？」と

鑑定する前から、自ら宣言される方がいらっしゃいます。（笑）

 

手相を鑑定させていただくと、大殺界になる年に幸運の印が出ている方も、多く見受けます。

ですから、大殺界＝運が悪い時期とは言えないのです。

 
実は大殺界というのは、昔からあるわけでなく、 細木数子さんが独自に考えたものです。

たぶん原点はもともと中国にある算命占星術か、０占星術からとったもので、

本来天中殺、または空亡といわれるものです。

 
天中殺は12年に2年間あり、その時期あまり新しいことをしないほうがいいと 言われているのですが、

六星占術の中では、それが3年間あります。

 
12年に3年最悪の時期があるということは、

確率的にいうと、4人集まれば誰か一人が大殺界に入っていることになります。

そのせいで、2組に1組はどちらかが大殺界で結婚して、いつかは別れが来ると

予言されてしまっていることになります。

 
断定的に占い師から「運が悪い」とか「離婚する」と決め付けられれば

不安になるのは当たり前です。

ましてや有名な占い師に断言されれば、

今仲がいい人まで、大殺界と聞いた途端に別れた方がいいと思い込んでしまうかも知れませんね。

笑い話のようですが、実際そんな相談も多いんですよ、ホント！

 
実は私はその大殺界に結婚してます。

もう20年経っていますから、少なくとも絶対悪いことが起こるということは、ないようですね。（笑）

 

 

実は大殺界、天中殺の時期というのは、

内面的な成長を促す勉強の時期ですから、 普段の年より、知識の吸収ができます。

 

 

調子のいいときは我がでて人の忠告は聞けませんが、

困ったときは必死に人の話に耳を傾けるようなものです。

 

 

私は人生に衰運期などないと考えています。

常に進歩向上しかないと思っています。

ただそれが、外に向かう発展の運気か、

内なる自分を磨く、内面的な成長なのかの 差だけだと思っています。

 

 

一番いけないのは、 大殺界に悪いことが起きると思いこんでしまうことです。

 
強く思えば強く思うほど、自分で不幸を呼び寄せてしまうことになります。

よく考えてみれば、 天中殺も、大殺界も西洋にはない考えです。

占いには易占霊界というものがあって、 長い歴史の間で大勢が確信していると、

そのようなことが起こってくる 想念界ができてきます。

いいことも悪いことも強い想念（思い込み）で作られてしまうのです。

 
別の言い方をすると、運は自分の思い込みによっても創られていくのです。

 
同じ人の運勢を鑑定しても、それを語る人によって

希望の言葉にも、ナイフのように傷つける言葉にもなってしまいます。

占い師として、常に気をつけなければいけませんね。

 
皆さんも占いの本を読んで、悪い運勢と書かれていただけで、

しょげたり悩んだりしないでくださいね。

今日から大殺界は自分を成長させるために、

勉強に最高にいい年なんだと、今から思い直してください。

 
それでもまだ不安を感じる方は、ぜひ私の鑑定を受けてみてください。

きっと元気になれますよ。